消費者金融

消費者金融が株式上場していた時代

消費者金融業界が一番全盛だったのはいつかと聞かれると、それはバブル崩壊後の90年代だと
自信を持って言えます。銀行が不良債権問題によって業績不振に陥っている中で、逆に好調だっ
たんのが消費者金融業界です。

特に1993年に登場した無人契約機の大ヒットにより、顧客数を大幅に増やしたこともあって
史上空前の営業利益を出すに至っていました。その流れに乗って、1993年9月には業界大手
のプロミスが株式公開を果たします。

続いて同年9月には三洋信販、10月には業界2位にあったアコムも株式の店頭登録を果たして
いきます。さらに翌年94年12月になると各社とも店頭市場の登録銘柄から東証上場企業へラ
ンクをあげていくことになります。

こういった消費者金融が株式上場することによって、業界全体のイメージアップにつながってい
たことは間違いありません。しかし、参考までに書いておくと、当時の上限金利は40.004
%になっており、利息制限法に違反する金利を取っていたのも消費者金融業界でした。表では株
式上場をして、裏ではこのように違法金利で儲けていたのも事実なのです。

その後、本社を四国の松山に置く中堅消費者金融のニッシンが94年4月に株式公開を果たし、
続いてノーローンで有名なシンキが95年10月に、静岡のクレディアが95年11月に同様に
株式公開を実現させていきます。

さらにその後も消費者金融の快進撃は続き、業界1位の武富士が圧倒的規模の大きさから96年
8月に株式公開を果たします。同年9月には株式公開を果たしていたアコム、プロミス、三洋信
販が東証一部上場銘柄に昇格。

97年になると大手の一角であったアイフルが7月に店頭登録を実現させたほか、9月には株式
公開をしていたクレディアが東証二部上場企業への昇格を果たしていきます。

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金融業界でもトップ

株式上場で沸いていたこの時代、銀行や証券会社を含めた金融業界全体の営業利益のランキング
で、上位を占めていたのが消費者金融大手です。特に武富士は大手銀行を押しのけて堂々の一位
を獲得し、金融業界トップに躍り出ました。

預金業務をしていないノンバンクが銀行を抑えてトップになることなど、世界のどこを見渡して
も前例のないことです。ましてや銀行のように企業相手の大口融資ではなく、個人向けの小口ロ
ーンが専門の消費者金融です。

銀行業界もこれを機に、考え方を改めるターニングポイントとなったのがこの時代でした。